
結論:ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)の住宅ローンの最大の強みは「スゴ団信」です。全疾病保障が上乗せ金利なしで基本付帯し、50歳以下なら3大疾病50%保障も上乗せ0円で付きます(2024年8月に「40歳未満」から対象年齢が拡大)。一方で、表示されている金利がそのまま自分の金利になるとは限りません。団信プランで年0.2〜0.4%、借入期間で年0.15%、審査結果で年0.1〜0.3%という3種類の上乗せがあり、さらに融資事務手数料が借入金額×2.20%(税込)かかります。「表示金利+上乗せ+事務手数料」で見て初めて総コストが分かる住宅ローンだと考えてください。
- スゴ団信は上乗せ0円で全疾病保障+(50歳以下なら)3大疾病50%保障。手厚さはネット銀行でも上位
- 表示金利には3種類の上乗せがあり得る。自分に何%乗るかを仮審査で確定させてから比較する
- 返済期間は最長50年。ただし期間を延ばすと年0.15%の上乗せと総支払額の増加が付いてくる
ドコモの銀行は、2007年に旧・住友信託銀行とSBIホールディングスが共同出資して設立したネット銀行です。2023年3月には国内のネット銀行として初めて株式上場も果たしました。
【資本・商号の変更について】その後、2025年10月1日にNTTドコモの連結子会社となり、ドコモと三井住友信託銀行による共同経営体制へ移行しました。これに伴い、2026年8月3日から商号が「ドコモSMTBネット銀行」へ変更されました(金融機関コード・支店番号・支店名・口座番号は変更なし)。個人向けのサービスブランドは「ドコモの銀行」で、ドコモの「dポイント」経済圏との連携も進められています。本記事では現行のブランド名「ドコモの銀行」で解説します。
ネット銀行の中でも最大規模で、インターネットを活用した独自のサービスを提供し、利用者から高い人気を集めている銀行です。
注目ポイント
スゴ団信は上乗せ0円でも保障が厚い
全疾病保障が基本付帯。50歳以下なら3大疾病50%保障も上乗せ0円で付きます。
保証料・繰上返済手数料が無料
保証料0円、一部・全額とも変動金利期間中の繰上返済手数料は0円(事務取扱手数料は別途)。
諸費用も合わせて借りられる
事務取扱手数料・登記費用・印紙代・火災保険料を借入額に上乗せして借り入れできます。
申込から返済中の手続きまでネット・アプリで完結
仮審査は最短即日(営業日)、正式審査は1週間〜10日程度、融資実行までは1か月〜1か月半程度が目安です。
住宅ローン概要
ドコモの銀行の住宅ローンは、2026年8月3日に発表された「2026年 オリコン顧客満足度調査 住宅ローン(専門家評価)ランキング」で総合第1位を獲得しています。ファイナンシャルプランナーなど専門家40名を対象に11社を比較した調査で、スゴ団信の保障の充実がとくに評価されました。ネット銀行の中で新規実行額でも上位を占め続けている住宅ローンです。
表示金利にそのまま借りられるとは限らない
まず、このサイトが一貫して重視している「総コスト」の観点から確認します。ドコモの銀行の住宅ローン(WEB申込コース・新規)の2026年9月適用金利は、通期引下げプランの変動金利が年1.750%(基準金利 年3.775%・引下げ幅 年-2.025%)、当初引下げプランの固定10年が年3.149%(基準金利 年5.050%)です。
ただし、この表示金利には3種類の上乗せが乗る可能性があります。ここを見落とすと、比較サイトで見た金利と、実際に自分が借りる金利がずれます。
| 上乗せの種類 | 上乗せ幅(年利) | 誰に効くか |
|---|---|---|
| 団体信用生命保険のプラン | 年0.2%〜0.4% | 3大疾病100プランを選んだ場合(40歳未満0.2%/40歳以上0.4%)。3大疾病50プランは0% |
| 借入期間 | 年0.15% | 長期の借入期間を選んだ場合 |
| 審査結果 | 年0.1%〜0.3% | 審査の結果によって適用。自営業・転職直後などで意識しておきたい |
最大でこれらが重なれば、表示の年1.750%が年2.5%前後まで動く計算になります。自分に何%上乗せされるかは仮審査を通さないと確定しません。比較検討の段階では「表示金利で借りられる前提」の試算をうのみにせず、仮審査の結果が出てから他行と並べ直すのが安全です。ドコモの銀行の最新の金利とスゴ団信の詳細はこちらの記事でも取り上げています。
スゴ団信:上乗せ0円で全疾病保障、50歳以下なら3大疾病50%も
ドコモの銀行の団信は「スゴ団信」と呼ばれ、上乗せ金利のない3大疾病50プランが基本形です。内容は次のとおりです。
- 全疾病保障(基本付帯・上乗せなし)…ガンを含むすべての病気・ケガによる所定の就業不能状態を保障し、条件を満たすとローン残高が0円に。医師の指示による自宅療養も対象です(精神障害等の所定の免責事由に該当するものを除く)。
- 3大疾病50%保障(50歳以下なら基本付帯・上乗せなし)…ガン・脳卒中・急性心筋梗塞で所定の状態になった場合、住宅ローン残高の50%が保障されます。
- 重度ガン保険金前払特約・先進医療特約…先進医療は技術料と同額(通算1,000万円まで)が支払われます。
- 死亡・高度障害保障、リビングニーズ特約は全プラン共通で付帯します。
「所定の状態」の定義は必ず確認しておきましょう。3大疾病保障の場合は、所定の「悪性新生物」と診断確定された場合、または急性心筋梗塞・脳卒中を発病し、60日以上所定の状態が継続したと判断される場合か所定の手術を受けた場合です。ガンは診断確定で保障される一方、脳卒中・急性心筋梗塞には継続期間または手術という条件が付く点が実務上の違いになります。
対象年齢が広がった点は見落とされがちです。3大疾病50%保障は以前は借入時年齢が満40歳未満の人への基本付帯でしたが、2024年8月1日から満50歳以下へ拡大されました。40代で借りる人にとっては、この改定で条件が大きく変わっています。古い解説記事を読んで「自分は対象外」と判断してしまわないよう注意してください。
スゴ団信のプラン比較
| プラン | 上乗せ金利(年利) | 3大疾病の保障 | その他 |
|---|---|---|---|
| 3大疾病50プラン(50歳以下は基本付帯) | なし | 残高の50% | 全疾病保障/重度ガン保険金前払特約/先進医療特約 |
| 3大疾病100プラン(40歳未満) | 0.2% | 残高の100% | 全疾病保障/先進医療特約 |
| 3大疾病100プラン(40歳以上) | 0.4% | 残高の100% | 全疾病保障/先進医療特約 |
| ワイド団信 | 健康上の理由で一般の団信に加入できない場合の引受基準緩和型。条件は公式サイトを確認 | ||
他の銀行では全疾病保障の付帯に金利の上乗せを求めるケースもあり、借入額によっては総返済額が数十万円単位で変わります。上乗せなしでここまでの保障が基本付帯される点は、ドコモの銀行の大きなメリットです。保障が手厚いぶん、すでに加入している生命保険を見直せば保険料を節約できることもあります。引受保険会社はSBI生命保険株式会社で、保険金・給付金の支払いには所定の条件があるため、加入前に「被保険者のしおり」の契約概要・注意喚起情報を必ず確認してください。
事務手数料と返済中のコスト
融資事務取扱手数料は融資金額の2.20%(税込)で、代表口座を経由せず融資額から直接差し引かれます。保証料が0円でも、この事務手数料は借入額に比例するため総額に効いてきます。借入3,000万円なら66万円、4,000万円なら88万円です。「保証料無料」だけを見て諸費用が安いと判断しないことが、この銀行を検討するうえでの要点になります。
一方、返済中のコストはかなり抑えられています。
| 手数料の種類 | 金額(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 事務取扱手数料 | 融資金額の2.20% | 印紙代・登記費用・火災保険料は含まない |
| 保証料 | 0円 | — |
| 一部繰上返済手数料 | 0円 | 変動金利期間中・固定金利特約期間中とも無料 |
| 全額繰上返済手数料 | 変動金利期間中 0円/固定金利特約期間中 33,000円 | 固定特約中の完済・借り換えは要注意 |
| 金利タイプ変更手数料 | 0円 | 変動から固定への変更は何度でも可。固定特約期間中の変更は不可 |
| 条件変更手数料 | 5,500円 | — |
| 残高証明書・利息証明書 | 各880円 | 年末残高証明書は無料(再発行も無料) |
ミックスローンやペアローンを使う場合、これらの手数料は契約ごと・契約者ごとにかかります。夫婦でペアローンを組めば事務取扱手数料も2契約分になるため、単独で借りる場合と同じ感覚で見積もらないようにしましょう。なお、事務取扱手数料・登記費用・印紙代・火災保険料は借入額に上乗せして借りることもできます(仮審査申込時に諸費用分を含めた金額を入力します)。手元資金を残せる一方、諸費用にも金利がかかる点は理解しておく必要があります。
返済期間最長50年という選択肢
ドコモの銀行は借入期間を最長50年まで選べます。毎月の返済額を抑えられる一方、注意点が2つあります。1つは、借入期間によって金利に年0.15%が上乗せされること。もう1つは、当然ながら総支払額と完済年齢が増えることです。
この点については、金融庁が返済期間40年・50年といった超長期の住宅ローンを扱う銀行の審査体制について監視を強化する方針を固めたと2026年9月に報じられています。返済能力を超えた過大な融資が行われていないか、ペアローンも含めて実態を把握し、必要に応じて個別の金融機関と対話していく方針とされています。規制や禁止ではなく監視・実態把握の強化と報じられている段階で、50年ローンが使えなくなるという話ではありません。ただ「借りられる額」と「返せる額」は別だという原則は、期間を延ばす設計を選ぶときほど重くなります。ドコモの銀行の住宅ローンの落とし穴・デメリットを整理した記事もあわせて確認してみてください。
属性別に気をつけたいこと
ネット銀行の住宅ローンは、審査基準が公開されていないぶん「通るかどうかが読みにくい」という不安が付きまといます。ドコモの銀行の場合、審査結果によって表示金利に年0.1%〜0.3%が上乗せされる仕組みが公表されているため、否決か承認かの二択ではなく「金利を乗せて承認」という中間の結果があり得ると考えておくとよいでしょう。
- 自営業・個人事業主…確定申告の内容が評価の中心になります。上乗せ幅も含めて仮審査で確認しましょう。
- 転職直後…勤続年数が短いと上乗せの対象になりやすい傾向があります。転職前後どちらで申し込むかで結果が変わることがあります。
- ペアローン…事務取扱手数料・各種手数料が契約ごとにかかります。片方の収入が途切れたときの返済も想定しておきましょう。
他行と迷ったときの比較軸
ドコモの銀行と同じ「事務手数料2.20%(税込)・保証料0円」の枠に入るネット銀行は多く、その場合は上乗せ0円で付く保障の範囲と、金利に乗る上乗せの有無が実質的な差になります。たとえばソニー銀行は事務手数料2.20%のプランと定額44,000円のプランを選べる構成で、借入額が小さいなら定額型が有利になることがあります。
対面での相談も選択肢に入れたい場合は、SBI新生銀行の住宅ローンも比較対象になります。融資事務手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型ですが、保証料0円・一部繰上返済手数料0円・一般団信と全疾病保障付団信の上乗せ0円と返済中のコストがかかりにくい構成で、店舗相談とオンライン手続きの両方に対応している点はネット専業行にはない安心材料です。
ドコモの銀行の住宅ローン よくある質問
Q. 住信SBIネット銀行とドコモの銀行は同じですか?
A. 同じ銀行です。2025年10月1日にNTTドコモの連結子会社となり、2026年8月3日に商号が「株式会社ドコモSMTBネット銀行」へ変更されました。個人向けのサービスブランドは「ドコモの銀行」です。金融機関コード・支店番号・支店名・口座番号は変更ありません。既存の契約内容も商号変更によって変わるものではありません。
Q. 3大疾病50%保障は何歳まで無料で付きますか?
A. 借入時年齢が満50歳以下なら上乗せ金利なしで基本付帯します。以前は満40歳未満が対象でしたが、2024年8月1日に満50歳以下へ拡大されました。保障を100%に引き上げる「3大疾病100プラン」を選ぶ場合は、40歳未満で年0.2%、40歳以上で年0.4%の上乗せになります。
Q. 表示されている金利で借りられますか?
A. 必ずしもそうとは限りません。団信プラン(年0.2〜0.4%)、借入期間(年0.15%)、審査結果(年0.1〜0.3%)という3種類の上乗せがあり得ます。自分の適用金利は仮審査を通してはじめて確定します。他行と比較するときは、仮審査の結果が出てから並べ直しましょう。
Q. 事務手数料はいくらで、いつ支払いますか?
A. 融資金額の2.20%(税込)です。借入3,000万円なら66万円で、代表口座を経由せず融資実行時に融資額から直接差し引かれます。印紙代・登記費用・火災保険料はこの手数料に含まれず別途必要ですが、いずれも借入額に上乗せして借り入れることができます。
Q. 借り換えのときに繰上返済手数料はかかりますか?
A. 変動金利期間中であれば全額繰上返済も無料です。ただし固定金利特約期間中に全額繰上返済(=他行への借り換えを含む完済)をする場合は33,000円(税込)がかかります。ミックスローン・ペアローンの場合は契約ごとに発生します。
Q. 審査から融資までどのくらいかかりますか?
A. 仮審査は最短即日(営業日)で結果が通知され、正式審査は1週間〜10日程度が目安です。仮審査から融資実行までは1か月〜1か月半程度が目安とされています(公式サイト内でも案内に幅があるため、引き渡し日から逆算して早めに動くのが安全です)。適用金利は申込時ではなく借入実行日の金利になるため、審査中に金利が動く可能性は織り込んでおきましょう。
参考・出典
- ドコモSMTBネット銀行 団体信用生命保険(スゴ団信)
- ドコモSMTBネット銀行 WEB申込コース 手数料・諸費用
- ドコモSMTBネット銀行 住宅ローン WEB申込コース(新規)(2026年9月適用金利)
※本記事は2026年9月時点で公式サイトにて確認した内容です。金利・手数料・団信・商号などの情報は変更されることがあるため、申込前に必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。
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